プーケットのエンターテイメントの中でも老舗的存在のサイモン・キャバレーの売りは、いわゆる“オカマ”による面白いショーと捉えがちですが、実際に見るとかなり本格的な音楽ショーであることがわかります。ニューハーフが演じている点は、確かにユニークですが、踊りはかなり演出が凝っており、様々な国の観光客を喜ばすように、音楽の選定からも一工夫されています。子供が見ても問題ないように、性的な描写はなく、たまに笑いを取る男っぽいニューハーフが観客を巻き込んで、コメディーを演じます。左の写真は受付の切符売り場ですが、VIP席、つまり1階の指定席が600バーツ(1800円)、2階の自由席が500バーツ(1500円)で、席にはドリンク(水)が付いています。オードトリウムの中に入って気づいたのですが、2階の自由席が結構空いていたので、早めに来て最前列を取ったほうが、ショー全体を見やすかったのではないかということです。
サイモンキャバレー概観 サイモンキャバレーのちらし
ショーは、各国の代表曲を交えて、ニューハーフの口パクで進んでいきますが、やはり英語のポップスが多く、誰でも馴染みのある歌が中心です。しかし、8年前に見たときは、中国、日本、韓国の歌が必ず入っていましたが、今回は中国の歌は4-5曲、韓国は1曲、そして日本はゼロでした。それほど、日本人の観光客が昔と比較して減っているのでしょうか?回りを見たところ、中国の団体客が圧倒的に多く、中国の歌謡曲が歌われると、彼らはとても喜んで、高校生のようにキャーキャーと騒がしくしていました。歌により、国民性を垣間見るようでした。左下の写真は中国の歌謡曲を歌っているステージで、右は少しおでぶのニューハーフのコメディー・ショーです。彼?は、ステージ最前列の人にキスして歩くので、最前列の席を確保するのはよした方が良いでしょう!
それぞれのステージは5分から10分くらい、舞台が早く転換していき、次々と異なるショーが展開されます。面白かったのは、とても真剣に歌い(口パク)、踊るニューハーフに対して、脇を固める男性のダンサーたちは何故かやる気がなさそう。中にはへらへらと薄ら笑いをしているダンサーもいました。ニューハーフの方がプロ意識が高く、歌う表情は真剣そのもの。観客のエールに応えて、各国の歌謡曲を堂々と歌い(口パク)あげます。
有名な,ショー終了後の記念撮影です。彼ら(彼女ら)は、ショーが終わるとすぐに、バスの乗り場近くの敷地にほぼ1列で並びます。観客は必ずその前を通るので、気に入ったニューハーフと記念撮影を取るのですが、もちろん無料ではありません。8年前は20バーツほどだと思いましたが、最近の相場は50バーツと聞きました。この配列にも、ニューハーフに序列があるようで、観客が最も集まるところが、やはりステージでは中心となる出演者です。ステージでは、とても美しく、とてもニューハーフとは思えない、つまり本当の女性にしか見えない彼女らも、間近で見ると厚化粧に背が高いため、やはり女性とは少し違う印象を受けます。その中でも、やはり女性としか見えない、本当に女らしいニューハーフもいました。彼女は写真撮影も人気あるようで、写真待ちをしている男性が多々いました。この撮影の状況はミセスの日記でも少し触れています。
最後に、写真撮影は許可されていますが、ビデオ撮影は禁止されています。隣に座っていたフランス人らしき家族が,注意されながらも隠れながら懸命に撮影していましたが、今回の写真を見ていただくとわかるように、室内が暗いため三脚がないとかなり映像がぶれてしまいます。また、参考のために、ストロボを使う人がよくいますが、ストロボ撮影をすると自分の近くの被写体のみピントが合い鮮明に写りますが、ステージは逆にぼやけてしまうため、無駄な使用となってしまいますので念のため。