タイの運転は荒いのは、10年程前に始めてタイに旅行してから実感していました。前の車やバイクの車間距離が極めて短く、一般道を優に80kmは飛ばすので、怖いだけではなく、酔いも加わって乗り心地は最悪です。毎年来るたびに安全なタクシー選びは初日の重要事で、ホテル前にたむろしている白タクの運転手を捕まえては交渉していました。何せ、タイでは交通事故で死亡しても、加害者の保険でおりるのわずか5万バーツ(15万円)と言う話で、まさに死に損です。
プーケットにはトゥクトゥクと白タクが中心で、メータータクシーはまづ見つかることはありません。従って、ホテルで使えるのは、ホテルのタクシーサービスか、その周りに待機している地元の白タクのみとなります。トゥクトゥクはラグーナ地域では営業できないようです。

昨年までの2年間、Allamandaホテル前で乗車したサイモンという名の運転手がとても安全運転であったため、滞在期間は常にサイモンを指名して乗っていました。プーケットはタクシーの利用がたとえ安いといっても、1週間何度も使うと、2万円ほどの出費となってしまいます。そこで、Areeのホームを訪問安全運転のタクシーに出会うとその日から何日か運転手をキープしてし、その代わりに、複数日使う分だけ、タクシー代を下げるように交渉します。ちなみに、シェラトンのホテルタクシーは、車両がボルボで、パトンビーチまでの往復(約2-3時間拘束)が値切って1200バーツ(3600円)です。しかし、ホテルの敷地を出て、地元白タクに交渉すると、確実に1000バーツまで下がります。私の最低額は700バーツ(前述のサイモン)でしたが、この場合は4日間運転を依頼しました。
さて、今回はサイモンに事前に手紙で連絡して、空港まで来るよう依頼したところ現れず、彼がいつも待機しているAllamandaのホテルに行っても居ません。他の運転手に聞いたところ、今年(03年)SARSの影響で、権利を売ってタクシー業は廃業したとのこと。仕方なく、他の運転手を使いましたが、2人目までの運転手が荒い運転で、娘が車酔いする始末でした。 3人目がここで紹介するAree(アリー)でした。最初は900バーツでのLotusスーパーまでの往復でしたが、翌日は800バーツになりました。彼は、タイ人には珍しく、とても慎重な運転で、しかも、他の白タクの運転手とは違い、お土産屋の立ち寄りも聞いてきません。無口な運転手ですが、信頼できるタイプの人間と感じました。聞くと中学生の息子とまだ幼い娘がいるとのこと。子煩悩のようで我が家の子供たちにも大変親切でした。

車はトヨタのワンボックスです。白タクはほとんどが乗用車が多いので、ワンボックスは珍しいほうです。名刺の携帯に電話すると、ラグーナ地域ならば、ホテルまでピックアップに来てくれます。彼の営業エリアはAllamandaホテルで、玄関の前に行けば恐らく会えると思います。
2004年度のAreeの家の訪問記もご覧ください。